ペンネーム ミホ 年齢 20代
行先 | イギリス |
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滞在期間 | 1か月 |
留学種別 | 大学留学 |
大学の夏休みを利用し短期で、英国Essex Universityの演劇コースを受けました!
私は大学で演劇を学びたかったんですが、日本の大学では、理論が中心で、実践的な教育をしているところがほとんどありません。また、あっても親の反対もあって、入学することができなかったんです。それで、大学の授業の内容には不満がありました。
日本で演劇の教室に通いながら大学生活を送っていましたが、その中で「スタニスラフスキのメソード演技」というのがとても気にかかっていて。日本でも学べるところはあるんですが、非常に学費が高く、また大学との両立もスケジュール的に難しい感じでした。
一番本格的に学べるのはみなさんも知っているかもしれませんが、アメリカの「アクターズ・スクール」です。マリリン・モンローも通った学校です。これも大学と両立はできませんし、入学試験がとても難しいのです。
そこで見つけたのがイギリス、エセックス大学の3週間の夏季プログラムでした。
滞在方法はB&Bを選びました。ホストファミリーとは違って、いわば民宿です。ホストファミリーと同じように、現地の人の家の空き部屋に泊まりますが食事は出ません。キッチンやバスルームは共同で使います。ホストファミリーほどコミュニケーションのわずらわしさがなく(復習したいので)、安く、ホテルよりは人との距離が近そうなので選びました。結果的にはこの選択は大変よかったです。ホテル住まいをしていたら「食事」にとても困るところでした。なんせ、イギリス(得にロンドン)は売ってる食事がとんでもなくまずいんです。そして高いです。これは世界的に有名な話で、イギリス人も「私たちの食事は世界一まずいんだ、ワッハッハ」と笑っているくらいです。B&Bではキッチンを使わせてもらえるので、食事はスーパーで食材を買ってきて毎日自炊していました。
学校の話に戻りますが、専門的な話は省きます。
夏季プログラムは、大学の通常の授業とは違い、社会人の参加が多かったです。年齢層も40代くらいの人までいて幅広くておもしろかったですよ。
授業は、机に向かうことなど一切ない、実践的なものでした。日本人はシャイですから、演劇の授業でもみんなおとなしいんです。それでなかなか「感情の解放」というのができません。表面的な演技になってしまうのです。イギリスの人たちは感情表現がとても大きく、つられて私の表現も日に日に大きくなりました。
あるときから演技で涙が自然に出るようになって。壁を突き破ることができたと感じました。
英国の授業は、日本と比べて、先生と生徒の壁がなかったです。みんなで円になって座って話し合います。日本では絶対できないですが、あぐらをかいて座っている人もいます。上下のない雰囲気なので、発言もしやすいし、クラスメートにも話しかけやすかったです。
2週間後にはクラスメートとも友達になり、バーに行ったりミュージカルを一緒に観賞したりしました。同じ興味を持った人同士の集まりだったから、言葉に多少支障があっても通じあえたんだと思います。
本場のミュージカルは迫力満点でした。「レミゼ」「オペラ座の怪人」「マンマミア」の3本を見ました。それから、最後の一週間はエディンバラの演劇フェスティバルを見に行きました。
留学したことで、今本当に学びたいと思っていたことを学ぶことができました。自分の技術力をアップさせることができたこと、そしてイギリス本場のミュージカルや世界的に有名な演劇祭を鑑賞できたこと。どちらも私にとってかけがえのない経験になりました。
また、未知の土地で授業を受けたという体験だけでも、自信につながったように思います。
みなさんもぜひ、やりたいと思ったら、躊躇せずにチャレンジしてみてください!